弁証

 四診によって収集された情報を基にして、「証」を決定し、治療方法を決定します。証の分類を弁証といいます。四進による弁証は、八綱弁証、病因弁証、気血水(津)弁証、臓腑弁証などの弁証法に加え、病位、病因、病性、邪気、正気等を加味して行われます。中でも、その基礎をなすのが八綱弁証です。陰・陽・表・裏・寒・熱・虚・実を指し、これらにより人体の正気の強弱、病変部位の深浅、病邪の盛衰などを総合的に分析します.「弁証」から適応する治療方法を決定することを「論治」、または「施治」といいます。

 漢方医学を特徴づけるものは「気の思想」と「陰陽論」であり、漢方医学の病態把握には重要です。様々な事象の中には陰と陽の二面性があり、その間には不即不離の相互関係が存在します。

 生体の闘病反応にも陰陽の 2 型があります。生体の恒常性が崩れ、体力が弱り病毒の力が強くなっている時期で、生体の修復反応の性質が寒性、非活動性、沈降性の病態を「陰証」といいます。一方、体力が病毒の力を上回っている時期で、熱性、活動性、発揚性の病態を「陽証」といいます。この陰陽二元論の概念から、「虚実」「表裏」「寒熱」などの二元的病態把握法が存在します。

「虚証」は精気が衰え、病邪に対する生体の防御反応が衰えた体質をいい、「実証」は病邪に抵抗する体力がある体質をいいます。

「寒熱」とは急性疾患の罹患した時の温度感覚等自覚症状の表現です。「寒証」は新陳代謝の低下した状態で防御機能が低下し、自覚症状として冷えを感じる状態です。「熱証」は感染症による発熱や炎症が起こり、熱感を感じる状態です。

 

表現がややこしいので書き直したい。あすは更新できないですな。